エブリィフレシャスとこだわりの暮らしGood Lifestyle
日々の暮らしのなかにあるささやかなことに楽しみを見つけ、自分にとっての「好き」や「心地よさ」を意識して生活する。そんな毎日の積み重ねが「自分らしさ」を作っていく———。「every frecious」を愛用している自分なりのライフスタイルやものさしを持った人に話を聞く本連載。1回目は、編集者・ライターの仁田ときこさん。自然豊かな神奈川県・葉山町に暮らす、彼女の住まいを訪ねた。
自然を求め、東京から葉山に家族で移り住み、一戸建てをリノベーションしたマイホームに暮らす仁田さん。その2階にあるのが開放的なリビング。至るところに大きな窓があり、やわらかな光が差し込む。家のすぐ裏には山があり、鳥のさえずりがひとときの安らぎをそっと運んでくれる。シンプルモダンな居住空間は、壁やキッチンのグレイッシュな色がベース。経年変化を感じさせる木の素材のダイニングが、さりげなくぬくもりを添えている。こうしたもの選びやしつらえは、仁田さんと夫の“共通のセンス”によるものだそう。
「もともとの空間は、真っ白な壁と白いシステムキッチンでつくられていました。私も夫も真っ白な空間よりも少し暗めな方が心落ち着くタイプで。それもあって、グレイッシュな色のトーンを空間のベースにしたいと思いました。長い時間を過ごすマイホームは、自分や家族が自然とリラックスできるかがとても大事。キッチンに立ったときに、リビングの全体を見渡せるような動線を意識して空間をつくりました」
そして、仁田さん家族の暮らしをそっと支えているのが「every frecious tall+cafe」の存在。シックなインテリアに、サーバーのデザインがよく馴染んでいる。
「子どもたちがスポーツをしているので、日々、大量に水を飲みます。だから、いいデザインのウォーターサーバーがないか、とずっと検討していました。でも、真っ白なカラーのものが多く、インテリアに合うものがなかなか見つけられなくて。しばらく探しているうちにモダンなデザインの『every frecious tall+cafe』に出会いました。夫も墨のようなマットなブラックカラーが気に入っています。今まで家にあったかのようにインテリアに調和している感じもいいな、と。子どもたちはいつでも冷えたおいしい水が飲めるのが嬉しいみたい。自分が不在のときに子どもたちが『ラーメン食べたい』となったとき、ボタンひとつであたたかいお湯が出せるのも助かっています。やっぱり、小さな子どもに火元を預けるのはちょっと心配なので」
心を落ち着かせてくれるリビングのしつらえは、“仕事モード”に切り替えるスイッチとしても作用している。
「仕事柄、さまざまな土地に関連する歴史的な文献を読み込んで執筆に励むことが多いのですが、いにしえの時に思いを馳せるには、自然を感じられる環境やものがそばにあることが大切。グレイッシュな空間に身を置いていると現代とは異なる時代に気持ちを持っていきやすい気がしています。開放を誘う色よりも、気持ちを落ち着かせてくれる色があることの方が、自分たちには合っているように思います。色がもたらす力ってほんとに大きいものですね」
仁田さん自身、日々を心地よく過ごすためにお茶時間は欠かせないものだという。そんなひとときにも『every frecious tall+cafe』は寄り添ってくれる。
「ここ1年半くらい、朝ごはんを食べる前に抹茶味の青汁をお湯で溶いて飲み続けています。いろいろな飲み方を試してみたけれど、ホットで飲むと胃腸にやさしくて、とても飲みやすいことに気づきました。飲むことを習慣にしてからからだが疲れにくくなったように思います」と笑みを浮かべる。ときには「UCC」のドリップポッドをセットしてコーヒーや紅茶、日本茶が飲める便利なカフェ機能を使うこともあるそう。
「急な来客があるときや仕事が立て込んでしまっているときにとても重宝しています。曲線を描いたライン上に搭載されたボタン機能はタッチしやすいようにデザインされているところが魅力的。ロゴやちょっとしたディテールのデザインが主張し過ぎないのがいいですよね。それに、水のボトルが表立って見えないところも好ましく思っています」
木や石など自然に存在するものがそこかしこにある、仁田さんの住まい。サーバーを置いたときに空間から“浮かない”のは主張しないデザインの力が大きい。
「家に置いているちょっとした雑貨もマットなカラーやちょっと沈んだ色が多いんです。ドライの植物やセージとかも飾りながら置いています。空間をお清めできる香りが好きで、お香を焚くことも習慣のひとつ。仕事のはじまりのタイミングやいろんな人と会った後は心を鎮め、静かなひとときに浸りたくて。ときにはベランダに出て風を感じたり、まわりの景色を眺めて気分転換したりすることもありますね」
仁田 ときこ(にった ときこ)
フリーランスの編集者、ライター。ライフスタイル誌や女性ファッション誌を中心にさまざまなテーマの執筆を手がける。地方に赴き、手仕事や伝統工芸の取材も精力的に行う。
Photo : Hitoshi Sakurai
edit & text : Seika Yajima