エブリィフレシャスとこだわりの暮らしGood Lifestyle
日々の暮らしのなかにあるささやかなことに楽しみを見つけ、自分にとっての「好き」や「心地よさ」を意識して生活する。そんな毎日の積み重ねが「自分らしさ」を作っていく———。「every frecious」を愛用している自分なりのライフスタイルやものさしを持った人に話を聞く本連載。2回目は、料理家の中川たまさん。自宅の庭で果樹やハーブを育て、季節を感じる暮らしを楽しむ彼女の住まいを訪ねた。
真夏の或る日。海が近くにある中川たまさんの自宅へ。向かう道すがら、時折、海風が頬をそっと撫でる。都市部から離れたこの町は、うだるような厳しい暑さでも、風が通り抜ける心地よさがある。玄関の扉を開け、中川さんに招き入れてもらうと、涼しげな真っ白い空間に心地よい陽光が差し込んでいた。無垢の家具や白い什器を基調としたインテリア、透明のガラスや白い器など、愛してやまないものが飾られている。整理が行き届いたキッチンも実に印象的。窓辺には、光を帯びたグリーンがきらきらと輝いていた。
「空間に自分の好きなものが見えていると落ち着きますね」と中川さん。この家に暮らして5年ほど。築35年の古い一軒家を自分たちの住み良いようにリノベーションして暮らしている。庭先の植物について尋ねると「2、3年前に庭で果樹やハーブを育てるようになったんです」と教えてくれた。料理家として、大好きな季節の果実の食べ方をさまざまなアプローチで提案している彼女にとって、自分が育てた果実をすぐに調理できる環境はとても豊かなものだろう。ハーブもさっと摘んで、料理やお茶に使うことも多いそう。
「夏は水分補給が本当に大切。朝は白湯を飲む習慣があります。ひと息つきたいときは、庭でミントやレモンバーベナを摘んでハーブティーを飲んだり、デカフェのコーヒーやアイスカフェオレを飲んだりしています」
最近、「every frecious tall+cafe」を暮らしに取り入れた中川さんは、自宅での“カフェタイム”がより豊かになった、と嬉しそうに話す。
「浄水型ウォーターサーバーで、水道水を注ぐだけで冷温水が使えて、さらにコーヒー機能までついているというところが魅力的で。今まではペットボトルのミネラルウォーターを購入していましたが、どうしてもゴミが出てしまうのが気になっていて…。そんな問題を解消できたのも良かったです」
中川さんは夫、娘、猫と暮らしている。サーバーの使い方にも、それぞれのスタイルが表れる。
「うちはそれぞれが家で過ごす生活時間が異なっていることもあり、『tall+cafe』の存在に助けられています。それぞれが自由に、好きなときに使ってくれるところがとてもいい。“COLDボタン”を押すと、すぐに冷たい水が飲めるので、娘は大きめの水筒に水を入れて、それを持ち歩いて家のなかを移動しています。私は白湯を飲むときは、ポットでお湯を沸かすこともありますが、時間がないときや外出する直前などは、ワンプッシュでお湯を出して飲める環境があることが、とてもラクだと感じています。自分はやや心配性なところがあり、出かける直前に火を消したかどうか、ふと気になってしまう性分で。そういう心配が減るところもありがたいですね。あと、うちの猫は高齢なので、ドライフードをお湯でふやかしてペースト状にして食べさせているのですが、サーバーでお湯をさっと出せる気軽さがとってもいい」
「カフェ機能付き」のサーバーを選んだことで、コーヒーを淹れることがより手軽になり、ゲストにもおもてなししやすくなったそう。
「料理撮影のために自宅に何人かいらしていただくと、人数分のコーヒーを一度に淹れることが難しくて。撮影時はどうしても準備で立て込んでしまうので、そういうときに『UCC』のドリップポッド*をセットしてもらって、それぞれコーヒーを淹れてもらえるととても助かるんです。デカフェタイプもあるので、カフェインを摂らないようにしている自分はそちらを飲むことが多いですね。夫はコーヒーが好きなのでドリップポッドをセットしたり、好きな豆を使ったりして、自分でよく作っています」
簡単操作で「蒸らし」「温度」「抽出スピード」のバランスが整った、おいしいコーヒーが飲めるということは、暮らしの手助けになる。
「私は便利だと感じたものは取り入れて、暮らしをできるだけ軽やかにしたいと考えるタイプ。カフェタイムの充実は、日々のうるおいになっていると思います」
中川 たま(なかがわ たま)
料理家。ケータリングユニット「にぎにぎ」の活動を経て、2008年に独立。
旬の食材を活かしたレシピ、果実を使った、おかずやおつまみ、おやつのレシピに定評がある。著書に『たまさんと魚料理』『いもくりなんきん、ときどきあんこ』(ともに文化出版局)などがある。
Photo : Hitoshi Sakurai
edit & text : Seika Yajima