エブリィフレシャスとこだわりの暮らしGood Lifestyle

vol.3 エッセイスト、整理収納アドバイザー 柳沢 小実さん | “お茶の時間”が、エネルギーチャージに。

日々の暮らしのなかにあるささやかなことに楽しみを見つけ、自分にとっての「好き」や「心地よさ」を意識して生活する。そんな毎日の積み重ねが「自分らしさ」を作っていく———。「every frecious」を愛用している自分なりのライフスタイルやものさしを持った人に話を聞く本連載。3回目は、エッセイストの柳沢小実さん。暮らし方やもの選び、旅や街歩きの提案に支持を集める彼女の住まいを訪ねた。

Chapter 01 旅先で購入したお茶を、その日の気分で愉しむ。

tallでお茶を淹れる 写真
なつめやひまわりの種など、ヘルシーなおやつをお茶請けにティーブレイクを愉しむ 写真

なつめやひまわりの種など、ヘルシーなおやつをお茶請けにティーブレイクを愉しむ。

エッセイストの柳沢小実さんが夫と二人で暮らすのは、都内にある一軒家。白を基調としたリビングは、とてもすっきりと整っている。旅先で購入したという茶道具、削ぎ落とされたシンプルなデザインの生活道具など、好きなものが美しく並ぶ空間を眺めていると、「好き」なことに対して、正直に、忠実に生きているふだんの暮らしぶりが目に浮かんでくる。“暮らしが仕事”である彼女の心にそっと寄り添ってくれるのは、いつだって“お茶という存在”なのかもしれない。集中力を必要とする執筆中にお茶の時間をはさみ、リラックスすることが至福だという。

「私はアルコールが飲めない体質というのもあって、とにかくお茶が好きなんです」と微笑む柳沢さん。この日は、『every frecious tall』を使って、オーガニックのハイビスカスティーを振る舞ってくれた。

「ウォーターサーバーは、ホワイトカラーは壁と同化して存在感が強く出過ぎない魅力がありますが、私はあえて、ブラックカラーを選びました。空間にブラックやグレーを配するとぐっと引き締まるんです。ナチュラルになりすぎず、少し格好いいムードも出せてバランスがよくなるといいますか。機能的な面で言うと、やっぱりすぐにお茶を飲みたいときにとても便利。耐熱ポットに直接お湯を注げるのがラクで助かっています。私はカラダを冷やさないように気をつけていますが、夫は冷えたおいしい水がすぐに飲めるのがいい、と喜んでいて。氷を買ったり、作ったりする手間が省けるところが魅力ですね」

今日淹れたお茶は、台北に旅したときに購入したものだそう。
「お茶の色みが美しく、眺めているだけで嬉しくなりますね。ハイビスカスはビタミンCが豊富なので、健康のためにも飲んでいます。お茶は産地で購入した方が、クオリティが高いものに巡り会える気がするんです。それに、オーガニックのものが選べたりもするので、海外に行ったときにまとめて購入することが多いかな。旅先は台湾、タイ、香港、マレーシアなどが中心。台湾は一年のうち、2か月行くほどハマっていた時期がありました」

お茶を淹れる時間が、とても楽しそうに見えるのは、お気に入りのオーダーメイドキッチンを造作したことも大きいようだ。

Chapter 02 空間を飾りながら、自分好みの住まいに整えていく。

柳沢さんのキッチン 写真
大きなカゴに旅先で購入したおやつを。あえて“見せる収納”にしてポップにまとめた 写真

大きなカゴに旅先で購入したおやつを。あえて“見せる収納”にしてポップにまとめた。

冷蔵庫のサイドスペースに旅先で購入したマグネットを飾っている 写真

「キッチンは“女性だけの城”みたくならないようにしたいという想いが、最初にありました。それもあって、キャビネットの色はグレーを選び、ちょっとユニセックスな空間にして。夫も居心地良く感じてくれているみたいで、積極的に料理をしてくれるようになったんです」

整理収納アドバイザー1級の資格を持つ、柳沢さん。キッチンもリビングも同様にものが厳選されており、ちょっとしたアクションもスムーズにできるように工夫がなされている。たとえば、旅先で購入したという茶器は、トレイの上にまとめて置いて、いつでもお茶が飲めるように整えられている。

「自分的には“しまいすぎない”というのがとても大事。特にお気に入りのものや上質なものは見えるように、出しておいた方がいいんですよね。引き出しの中や棚の中に入れてしまうと一旦、“開いて出す”というアクションの数が増えてしまうので。すぐに見て取れる、持っているものを全部把握できる、ということを心がけています。お茶道具は飾っているものを見て、選ぶ楽しみがありますね」

コーナーごとに楽しげに整えるのが上手な柳沢さんには、独自のスタイルがある。「機能的なものだけで部屋をまとめようとすると面白くなくなる」とアイデアを教えてくれた。

「完璧にきちっと整理するのではなくて、カゴにざっくりと収納するような、生活感がある感じも好きなんです。たとえば、冷蔵庫のサイドスペースに旅先で購入したマグネットを飾る“思い出ゾーン”にしたりして。あるコーナーにそういう遊びがあると、空間が楽しくなると思います。遊びのコーナーは、“小さきもの”を迎えるのがおすすめです」

白い食器棚にお気に入りのアンティークのグラスやカップ&ソーサーなど 写真

さらに、アンティークの上品な食器棚、動物モチーフの雑貨、空間にリズムを与えてくれる植物が、“心地よい余白”を持って配置されている様子も素敵だ。

「うちは“散らからない家”を目指しています。そのために、リビングは個人の持ち物を持ちこまないルールにしていて。加えて、家具選びは、物としてのフォルムや高低差のバランスを意識するようにしています。たとえば、ソファは脚が長いと座面の下に抜け感が出るのでお部屋をスッキリ見せる効果もありますし、掃除がしやすいというメリットも。うちのソファは正面から見える位置に置いた方が綺麗に見えるので、植物の『エバーフレッシュ』との位置関係のバランスも考えつつ配置しました」

どうやったら日々を心地よく過ごせるのか。細かなディテールに気を配り、時間をかけて空間を丁寧に編み込んでいく。

「家具を一気に購入すると、そのときの好みで止まってしまう気がして。完璧であり過ぎるとつまらなく思えるからかもしれません。いつも、『ちょっと足りない』くらいの状態の方が、インテリアを変えていく余地があり、生活することが楽しくなるんです」

柳沢小実さん 写真
プロフィール

柳沢 小実(やなぎさわ このみ)

エッセイスト/整理収納アドバイザー。衣・食・住・旅・台湾にまつわる著書は30冊以上。読売新聞連載をまとめた『おうち時間の作り方』『すっきり暮らすためのもの選びのコツ』『私らしい暮らしとお金の整え方』(ともに主婦の友社)最新刊に『わたしのごほうび時間 大人のゆったり旅』大和書房)がある。

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Photo : Hitoshi Sakurai
edit & text : Seika Yajima

柳沢さん愛用中のウォーターサーバー

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